
この記事は、元ハローワーク職員の私が監修しています!
皆さんにより良い情報をお届けいたします。
- 円満に退職したいけれどもいい退職理由が思い浮かばない
- そもそも噓の退職理由は法律上問題はないのかな?
このようにお悩みではありませんか?
当然ですが、会社を退職する際には会社関係の人に退職理由を伝える必要があります。ただし、中には会社の人間関係や待遇に不満を感じて退職をする方も多いでしょう。そのときに正直に退職理由を伝えてしまうと、トラブルになりかねません。だからといって、嘘をつくのはとためらう方も多いでしょう。

そこで、この記事では嘘の退職理由を伝えるのは問題がないのかについて紹介します。
あわせて円満に退職するポイントやおすすめの退職理由についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
また、今すぐ退職後の手当について詳しく知りたい方は、「転職×退職のサポート窓口」に相談するのがおすすめです。
こんなお悩みありませんか?
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確実に退職できる理由は?退職理由におすすめの嘘8選
確実に退職できる理由として、以下の8つが挙げられます。
確実に退職できる理由
- 違う業界にチャレンジしたいため
- すでに転職先が決まったため
- 資格取得で勉強をしたいため
- 学業に力を入れたいため
- 結婚・妊娠を理由に転居をするため
- 実家の介護で実家へ足を運ぶ必要があるため
- 家業を継ぐため
- 一身上の都合
繁忙期や人手不足の訳ありな会社でない限り、基本的には円満に退職できる可能性の高い理由を紹介しています。退職理由で悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
違う業界にチャレンジしたいため
1つ目が違う業界にチャレンジしたいためです。特に20代のうちに転職することはよくあるため、異業種へのチャレンジで退職は会社も納得しやすいでしょう。
また、現在は働き方が多様化していることから、フリーランスとして働きたいといった風に伝えるのも1つの手段です。独立することの多いIT企業や美容業界ともなれば、会社側も引き止めず応援してくれることでしょう。
仮に後々ばれたとしても進路を変えたなどと理由を作りやすく、使い勝手のいい退職方法でもあります。
すでに転職先が決まったため
2つ目がすでに転職先が決まったためです。実際に転職先が決まっていなくとも、決まったと嘘をつけば会社側も引き止めることは難しくなります。
具体的な転職先を聞かれる可能性も低いため、転職先の業界を伝えるだけで充分です。先ほど紹介した違う業界にチャレンジしたい、キャリアを考えてといった理由を添えれば、深く追及されることもないでしょう。
資格取得で勉強をしたいため
3つ目が資格取得で勉強をしたいためです。キャリアプランによっては資格が必要になるうえ、まとまった時間を確保しなければならないものも珍しくありません。
どのような資格を取りたいのか、今の業種から現実味のある資格取得を挙げることで、会社側からは嘘だとよりばれにくくなります。
学業に力を入れたいため
4つ目が学業に力を入れたいためです。現在は会社員として働きながら大学に行く方もいることから、学力に専念したいと辞めるのも立派な退職理由の1つです。
特に社会人であれば、通信制の大学に通う方も多くいるため嘘を疑われるとは考えられにくいです。20代であれば、使いやすい嘘の退職理由となっています。
結婚・妊娠を理由に転居をするため
5つ目が、結婚・妊娠を理由に転居をするためです。特に遠距離恋愛ともなれば、辞める理由として伝えやすくおすすめです。
実際に交際相手がいないとしても、隠してたと理由をつければ問題ありません。仮に辞めてから結婚が嘘だったとばれたとしても、進路が変わったといえば特に問題になることはないはずです。
実家の介護で実家へ足を運ぶ必要があるため
6つ目が実家の介護で実家へ足を運ぶ必要があるためです。特に30代ともなると介護が必要になるケースも珍しくはないため、疑われることも少ないでしょう。
現在は兄弟が介護をしているものの、自分もいつでも駆けつけれるようにしたいといえば会社側も納得するはずです。介護はデリケートな話題であるため、詮索されにくい退職理由でもあります。
家業を継ぐため
7つ目が家業を継ぐためです。実家が家業をしている場合は、継ぐ必要があるケースが多いため辞めることは珍しくありません。
ただし、実家が家業をしていることが前提です。もしも家業をしていない場合は、ほかの退職理由を考えたほうが無難です。
一身上の都合のため
8つ目が一身上の都合です。一身上の都合はよくある退職理由の1つであり、会社としてもトラブルなく辞めてくれるありがたい理由でもあります。
もともと会社の人間関係があっさりしている、深く詮索されないような企業であれば、「一身上の都合」でやめるのが最もおすすめです。
おすすめしない退職理由
おすすめの退職理由はいくつもありますが、反対に以下の退職理由は使わないのが無難です。
おすすめしない退職理由
- 給料が安い
- 人間関係に不満がある
- 業務への不満がある
これらの退職理由を伝えた場合、会社側は改善すれば働き続けてくれると考えて、引き止めてくる可能性があります。
部署移動や、給料の引き上げなどを提案してくるため、スムーズに辞められない可能性があります。したがって、会社側が改善できる問題の退職理由を伝えるのはおすすめできません。スムーズに退職したいときは、違う業界へのチャレンジやプライベートの変化など、会社側がどうにもできない退職理由を伝えるのがポイントです。
そもそも退職理由で嘘をつくのは法律上問題ない
そもそも退職理由で嘘をつくのは法律上問題ありません。ブラック企業ともなれば、退職を聞き入れてもらえず働かされ続けるケースもあります。
その場合は、嘘の退職理由を伝えたほうが確実に辞めることができます。嘘をつかずに退職できるのであればそれがベストですが、状況次第で嘘をつくことも検討しましょう。
実際、退職の際に本当の退職理由を伝えたかどうかの質問では、約40%の方が伝えなかったとのデータもあります。したがって、退職理由で嘘をつくときに自分を責める必要はありません。
退職前にやっておくことを詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
退職前の準備や手続き、活用できる制度を詳しく解説しています。円満退社のコツも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
退職理由で嘘をつく3つのメリット
退職理由で嘘をつくことには、以下3つのメリットが存在します。
- 円満退社がしやすく退職後も良好な関係を保てる
- 職場の雰囲気が悪くなりにくく業務の引き継ぎがしやすい
- 言いにくい本音を隠した状態で退職できる
退職理由で嘘をつくことで、スムーズに退職を進められる場合も少なくありません。それぞれのメリットを詳しく解説していきます。
円満退社がしやすく退職後も良好な関係を保てる
退職理由によっては会社や上司との関係が悪くなり、円満に退職できない場合があります。
嘘の理由で前向きな退職理由を伝えると、円満に退職でき、退職後の手続きもしやすくなります。
また、独立する場合は、退職した会社から仕事を引き受けられる可能性もあるでしょう。
例えば、「キャリアアップのため」や「新しい環境でスキルを伸ばしたい」などの理由を伝えれば、前向きな印象を与えられます。
職場の雰囲気が悪くなりにくく業務の引き継ぎがしやすい
職場の雰囲気が悪くなりにくく、業務の引き継ぎがしやすいことも、退職理由で嘘をつくメリットです。
正直に給与や人間関係による退職理由を伝えると、周囲に悪いイメージを与える場合があります。
しかし、建前の理由を伝えることで、口論などにも発展せず、スムーズに業務の引き継ぎができる可能性を高められます。
例えば、「家庭の事情で転居が必要になった」や「療養のため休職が必要になった」などの理由であれば、周囲の理解を得やすいでしょう。
言いにくい本音を隠した状態で退職できる
退職理由には、他人には言いにくい本音がある場合も珍しくありません。しかし、正直に伝えると、理由を深掘りされ状況が悪化するリスクがあります。
例えば、「やりがいを感じられなくなった」や「上司との相性が合わない」などの本音は、伝えにくいと感じる方がほとんどでしょう。
また、本当の理由を説明した後に、対処法を提案されて引き留められる可能性もあります。
本音を隠して退職することに、ストレスを感じる方もいるかもしれません。しかし、円満退社のためには、状況に応じて建前の退職理由を検討する必要があります。
退職理由で嘘をつく2つのデメリット
退職理由で嘘をつく2つのデメリットは、以下のとおりです。
- 退職日まで嘘を突き通す必要がある
- 嘘をついたことによる罪悪感が生まれやすくなる
退職理由で嘘をつく際は、上記の点に注意が必要です。それぞれのデメリットを詳しく解説していきます。
退職日まで嘘を突き通す必要がある
退職理由で嘘をつく場合、退職日まで嘘を突き通さなければなりません。退職日までに嘘に矛盾が生じて疑われてしまうと気まずくなる可能性があります。
例えば、「家庭の事情で転居する」と伝えた場合、実際に転居の準備を進めているフリをする必要があります。
退職理由で嘘をつく際は、最後まで嘘を貫く覚悟が必要です。バレたときのリスクを考慮し、嘘をつくかどうかを慎重に判断するのが大切です。
嘘をついたことによる罪悪感が生まれやすくなる
退職理由で嘘を伝えると、人によっては罪悪感やストレスを感じる場合があります。
また、本音を隠した状態で過ごしているため、わだかまりを抱えたまま退職日を迎えることもあるでしょう。
退職理由で嘘をつく際は、自分の精神状態への影響を考慮しなければなりません。罪悪感やストレスに耐えられるか、慎重に見極めましょう。
嘘の退職理由を言うときは嘘だとバレないようにしよう
当然ですが、嘘の退職理由を言うときは嘘だとバレないようにしましょう。
退職理由が嘘だとバレないようにするための理由とポイントを詳しく解説します。
本当の退職理由は誰にも言わないようにする
仮に会社にお世話になった人がいたとしても、本当の退職理由は誰にも言わないべきです。表向きの退職理由と本当の退職理由が異なると、不信感を抱いて本当の理由を追及される可能性があります。
また、会社の人間関係が気まずくなってしまうこともあるでしょう。したがって、本当の退職理由は誰にも言わずに、嘘の退職理由を貫き続けてください。
人によっては退職理由がバレるといざこざになる可能性がある
何度か述べているように、本当の退職理由と嘘の退職理由が異なると、いざこざになる可能性があります。会社の人間関係が深ければ、信頼しているからこそ話してほしかったと思う上司もいるでしょう。
そこから人間関係が悪くなる可能性もあります。円満な人間関係で会社を退職するためにも、退職理由には矛盾がないようにしましょう。
会社に対する不平不満に関する嘘はつかないようにする
給料や待遇、人間関係に関する不満は、上司や周囲の反感を買うリスクがあります。
また、業務の引き継ぎや退職手続きがスムーズに進まなくなり、円満退社が難しくなるかもしれません。
そのため、退職理由で嘘をつく場合、会社に対する不平不満に関する嘘はつかないようにしましょう。
嘘をついてまで不平不満をぶつけるメリットは存在しないため、前向きな退職理由を伝えるよう心がけてください。
自分以外の社員も退職する場合は時期が被らないようにする
自分と他に退職する社員がいる場合は、同じ時期に退職しないことが大切です。同時に複数人の社員が退職することで、業務に大きな支障が出る場合があるためです。
さらに、できるだけ会社に負担をかけずに退職した方が、円満退社しやすくなります。そのため、周囲で退職する社員がいないことを確認して、退職の意思を伝えることがおすすめです。
例えば、同じ部署の同僚が退職を予定している場合、時期をずらして退職の意思を伝えましょう。会社の業務に支障が出ないよう、配慮することが大切だと言えます。
退職理由で嘘をつく際は、周囲の状況にも目を配ることが重要です。他の社員の退職時期を考慮し、最適なタイミングを見計らいましょう。
退職は1ヵ月~2ヵ月前に伝える
どのような退職理由であっても、基本的に退職することは1ヵ月〜2ヵ月前に伝えるようにしましょう。基本的には、早ければ早いほどスムーズにやめられる可能性が高くなります。
退職を伝えるのを避けたいのは、繁忙期や大きな案件があるときです。企業によっては退職の何日前までに意思を伝えるかどうかの定めがあるため、事前に確認しておくのがおすすめです。
なお、退職日の決め方やおすすめの退職日を詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
会社の繁忙期はなるべく避ける
退職を伝えるときは、会社の繁忙期はなるべく避けるようにしてください。会社の退職には引継ぎや退職手続きなどがあるため、繁忙期に伝えると会社側も困ってしまいます。
したがって、先述した通り退職は1か月~2ヵ月前に会社に伝えるようにしてください。
円満退職するためにおすすめな退職理由の例文2選
円満退職するためにおすすめな退職理由の例文を2つ紹介します。
- ポジティブな退職理由を盛り込んだ例文
- 家庭や個人的な退職理由を盛り込んだ例文
上司に退職の意思を伝える際の参考にしてみてください。
ポジティブな退職理由を盛り込んだ例文
ポジティブな退職理由を盛り込んだ例文は、以下のとおりです。
「私は将来的な成長とキャリアの発展のために、新たな環境で挑戦する必要があると感じています。
以前から、IT業界での仕事に興味を抱いているため、挑戦したいという思いは日に日に強くなっています。
また、現在の仕事に対してやりがいや魅力を十分に感じてはいるものの、どうしても挑戦したい気持ちが強くなり退職を決心しました。
将来のことを考えると、新しい仕事に挑戦できる最後のチャンスだと考え、退職することを決意しました。」
上記の例文では、給与や待遇などのネガティブな退職理由には一切触れずに、キャリアアップに関するポジティブな理由のみを記載しています。
また、現職でも魅力ややりがいは感じている上で、より挑戦したい業界が存在するとした建前のある例文でもあります。
家庭や個人的な退職理由を盛り込んだ例文
家庭や個人的な退職理由を盛り込んだ例文は、以下のとおりです。
「現在遠方の家族に介護が必要な状況になったため、介護のため実家に戻ることにいたしました。
介護が長期にわたる可能性もあるため、家族を優先させていただきたく思います。
緊急で申し訳ありませんが、ご容赦いただけますと幸いです。また、引き継ぎに関しましては、〇〇なスケジュールを予定しており、〇日までに完了できる予定です。
そのため、退職日を〇日とさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
上記の例文は、家族の事情と退職の関係性を伝えて、納得してもらいやすい退職理由です。
また、会社に迷惑がかからないように、引き継ぎに関するスケジュールをすでに予定している点も特徴です。
嘘の退職理由でよくある質問
ここでは、嘘の求職活動でよくある質問を3つ紹介します。
嘘の求職活動でよくある質問
- 引き止められない最強の退職理由はありますか?
- 嘘の退職理由はバレますか?
- 嘘の退職理由で家庭の事情というときの注意点はありますか?
- おすすめの退職月はありますか?
それぞれの質問に詳しく回答するので、ぜひ最後までご覧ください。
退職後の生活や手続きで不安な方は「転職×退職のサポート窓口」に相談しよう
嘘の退職理由を伝えることは問題ありません。むしろ、嘘の退職理由を伝えたほうが円満かつスムーズに会社を退職できる可能性があります。
ただし、嘘の退職理由を伝える場合は矛盾が生じないように気を付けて、最後まで嘘の理由だとバレないようにしましょう。
なお、会社を辞められたとしても、「転職への不安がある」「退職後の金銭面が不安」とこれからに関する悩みを抱えている方もいるでしょう。
今すぐ退職後の手当について詳しく知りたい方は、「転職×退職のサポート窓口」に相談するのがおすすめです。
こんなお悩みありませんか?
- 転職・退職後に経済的な不安がある
- 失業保険がもらえるか不安
- 今の会社に不満があるものの退職に踏み切れない
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