この記事は、元ハローワーク職員の私が監修を行います!
休職を検討している方の多くが「休職したら終わりなのでは?」という不安を抱くことが多いです。
特に「休職するなら退職しろ」と言われてしまうのではないか?または言われると、そのプレッシャーは一層強くなります。
休職は終わりではありません!
本記事では、具体的な事例を通して、休職と退職に関する不安を解消する方法をご紹介します。
結論から申し上げますと、休職しても退職をしなければいけないことはありません。
しかし、ブラック企業などですと、休職するなら退職をしろと言われてしまうことは実際にあります。
休職中の権利や休職を認めてもらえない時の対処法、そして休職のメリットとデメリットを理解し、正しい判断をするために解説します。
この記事を読むことで、休職に対する不安を解消し、自分にとって最適な選択をするための助けになればと思います。
「休職したら終わり?」本当に退職しなければならないのか
休職を検討する際に「どう思われるの?」や「終わり」だと感じるのは、多くの人が抱える大きな不安です。
しかし、実際には休職は労働者の権利として認められており、必ずしも退職する必要はありません。
休職の法律的な権利
日本の労働法では、従業員が一定の条件を満たせば休職する権利が認められています。
これには、健康上の理由や家庭の事情が含まれます。
企業はこれを理由に従業員を解雇することはできません。
例えば、病気やけがで働くことが困難な場合、医師の診断書を提出することで休職が認められます。
また、育児や介護が必要な場合にも休職する権利があります。
これらの権利を知っておくことで、不当な要求に対して適切に対応することができます。
「休職するなら退職しろ」と言われてしまう可能性もありますので、録音データなどを取っておくとよいでしょう。
企業側の対応とその理由
企業が従業員に対して休職を勧める理由は様々です。業務の効率化や生産性の向上を図るために一時的に休職を促す場合もあります。また、従業員の健康を考慮して、休職を提案するケースもあります。
しかし、企業が「休職するなら退職しろ」と言う場合、それは不適切な対応です。従業員の権利を侵害する行為であり、労働法に違反する可能性があります。このような場合には、適切な対処法を講じることが重要です。
しかし、会社ともめたくないという人もたくさんすると思います。その際は退職を検討する事も誤った選択ではないと思います。
退職を勧められるケースとは
企業が従業員に退職を勧めるケースは、多くの場合、業績不振や組織再編などが原因です。また、従業員のパフォーマンスが低下している場合にも退職を勧められることがあります。しかし、これらの理由で退職を強要される場合、従業員はその正当性を確認する必要があります。
例えば、業績不振が原因で退職を勧められた場合、その企業全体の経営状況を確認することが重要です。また、自身の能力の低下が理由の場合、その評価が正しいかどうかを考える必要があります。
不当な退職勧告に対しては、対応をしたいのであれば法律相談や労働組合の支援を受けることが有効です。
退職を進めてくる会社は、ベンチャー企業や中小企業の一部でよく見られます。復職を前提としてであれば印象は良いですが退職前提の休職をなると会社として余裕がないため起こる問題です。
人材不足の会社だと、復職するかどうかわからない状況で代わりの従業員を採用した方がよいのかの判断が難しくなることから嫌がる会社も実際にいますね。
実際に「休職するなら退職しろ」と退職を勧められて、不当な退職勧告に対しては、対応をしたい場合の対処法について解説します。
休職に関するよくある質問とその対処法について
5つのよくある質問
- 会社が休職を認めないのは違法?対処法は?
- 休職後に職場復帰できる?復職時の不安と解決策
- 休職中の収入はどうなる?お金の心配を解決!
- 休職より退職したほうがいい?メリット・デメリット比較
- 会社が「退職しろ」と言ってくるのは違法?法的対処法
それぞれの対処法などについても解説します!!
会社が休職を認めないのは違法?対処法は?
休職は労働者の権利!会社が「休職できない」と言うのは正当?
休職は、会社の就業規則に定められている制度であり、労働者が一定の条件を満たしていれば認められるべきものです。
しかし、会社が以下のような理由で休職を拒否することがあります。
✅ 会社が休職を認めない理由
- 就業規則に休職制度がない
- 休職できるのは「業務上のケガや病気」の場合のみ
- 休職者が増えると業務が回らなくなる
- 復職の保証がないため、会社としては退職を望む
会社が休職を認めない場合の対処法
- 就業規則を確認する
→ まずは、会社の就業規則に休職制度があるかをチェックしましょう。 - 診断書を提出する
→ 医師の診断書を提出すると、会社が休職を認めやすくなります。 - 労働基準監督署に相談する
→ 休職制度があるのに認められない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談しましょう。
🔹 例:
Aさん(30代・会社員)は、うつ病と診断され休職を申し出ましたが、上司から「休職するなら辞めてもらうしかない」と言われました。
しかし、労働基準監督署に相談し、会社の就業規則を確認したところ、休職制度があることを確認。
その後、弁護士を通じて会社と交渉し、無事に休職が認められました。
休職後に職場復帰できる?復職時の不安と解決策
休職すると「戻れない」と思われるのでは?
休職後に復職する際、「職場での扱いが悪くなるのでは?」「ポジションがなくなるのでは?」と不安に感じる人も多いでしょう。
✅ 休職後の職場復帰で考えられるリスク
- 「休職した人は復帰しても続かない」と思われる
- ポジションがなくなっている可能性
- 職場の人間関係に気まずさを感じる
スムーズに復職するためのポイント
- 復職の意思を定期的に伝える
→ 休職中も会社と連絡を取り、「復職するつもりがある」ことを伝える。 - 復職支援制度を活用する
→ 「リワークプログラム」などの職場復帰支援サービスを利用すると、スムーズに復職できます。 - 社内のサポート体制を確認する
→ 時短勤務やリモートワークの活用が可能か、事前に相談しておく。
🔹 例:
Bさん(40代・エンジニア)は、半年間の休職後、リワークプログラムを利用しながら段階的に復職しました。
会社とも相談し、最初は時短勤務からスタートし、1か月後にフルタイムに戻ることで、無理なく仕事に復帰できました。
休職中の収入はどうなる?お金の心配を解決!
休職したら給料はもらえるのか?
休職期間中は、基本的に会社からの給料は支払われません。
しかし、以下の制度を利用すれば生活費を確保できます。
✅ 休職中に利用できる支援制度
制度名 | 内容 |
---|---|
傷病手当金(健康保険)※ | 最大1年6か月間、給料の約3分の2が支給 |
失業保険(退職した場合) | 退職後に求職者給付として受給可能 |
障害年金 | 精神疾患などで長期療養が必要な場合に受給可能 |
生活保護(最終手段) | 収入がなく生活できない場合に申請可能 |
※傷病手当金は退職をしてからも申請できる方法があります。
🔹 例:
Cさん(20代・販売職)は、うつ病で休職。
傷病手当金を申請し、月収25万円の約3分の2(約16万円)を受給しながら療養。
その後、リワークを利用し復職しました。
休職より退職したほうがいい?メリット・デメリット比較
休職と退職、どちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。
✅ 休職 vs. 退職 比較表
休職 | 退職 | |
---|---|---|
メリット | 会社に籍を残せる / 復職できる / 傷病手当金を受けられる | 会社に縛られず、転職の選択肢が広がる |
デメリット | 復職できるか不安 / 休職期間が長引くと職場での扱いが変わる可能性 | 収入が途絶える / 転職活動が必要 |
✅ 「復職の意思がある」なら休職がオススメ!
✅ 「もうその会社には戻れない」と感じたら退職も選択肢に
会社が「退職しろ」と言ってくるのは違法?法的対処法
違法な退職強要にどう対応するか?
✅ 違法な退職強要の対処法
- 就業規則を確認
- 診断書を提出
- 労働基準監督署に相談
- 録音・記録を取る
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休職する際に「退職しろ」と言われた場合の対処法
休職を考える際に「退職しろ」と言われた場合、適切な対処法を知っておくことが重要です。以下の方法を参考にしてください。
法律相談を受ける
まず、弁護士に相談することが重要です。労働法に詳しい弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受けることができます。弁護士は、あなたの権利を守るために必要な手続きをサポートしてくれます。
法律相談は、自治体が提供する無料の相談窓口や労働組合の弁護士紹介サービスを利用することができます。また、インターネットでの無料相談も活用すると良いでしょう。
労働組合へ相談する
労働組合に相談することも有効です。労働組合は、従業員の権利を守るために活動しており、休職や退職に関する問題に対しても適切なアドバイスを提供してくれます。
特に、企業が不当な圧力をかけている場合、労働組合はその問題を解決するための交渉を行ってくれます。労働組合に加入していない場合でも、地域の労働組合に相談することが可能です。
人事部門と話し合う
企業内の人事部門と直接話し合うことも重要です。人事部門は、従業員の健康管理や労働環境の改善に関する責任を持っています。休職に関する正当な理由を説明し、適切な対応を求めることが大切です。
人事部門との話し合いでは、医師の診断書や法律的な権利を明示することが有効です。また、必要に応じて労働組合や弁護士のサポートを受けることも検討しましょう。
休職するメリットとデメリット
休職にはメリットとデメリットがあります。これを理解することで、休職の判断がしやすくなります。
休職の利点
休職の利点としては、まず健康の回復があります。仕事から離れることで、ストレスや疲労が軽減され、心身の健康を取り戻すことができます。
また、休職期間中に自己啓発やスキルアップを図ることも可能です。新しいスキルを習得することで、復職後のキャリアにプラスとなるでしょう。
休職の欠点
一方、休職の欠点としては、収入の減少が挙げられます。休職期間中は給与が支給されない場合が多いため、経済的な負担が増える可能性があります。
また、休職が長引くと、職場復帰が難しくなる場合があります。職場の環境や業務内容が変わることもあり、再適応が必要です。
また、休職する原因にもよりますが、ストレスなどが原因の場合、復職をしても職場環境が変わらないことが多いためまた体調を崩してしまう可能性があります。
「休職したら終わり」という不安を解消する方法
休職に対する不安を解消するためには、以下の方法を試してみてください。
カウンセリングを受ける
カウンセリングを受けることで、心の負担を軽減することができます。専門のカウンセラーと話すことで、自分の気持ちや考えを整理し、前向きな気持ちを取り戻すことができます。
カウンセリングは、自治体や医療機関が提供する無料のサービスを利用することができます。また、オンラインカウンセリングも増えており、手軽に利用できる点が魅力です。
復職プランを作成する
復職プランを作成することで、復職への不安を軽減することができます。具体的な目標やスケジュールを設定し、自分のペースで復職を進めることが大切です。
復職プランには、復職後の業務内容や職場環境の調整、必要なサポートを含めると良いでしょう。また、上司や同僚と相談しながら計画を進めることで、スムーズな復職が可能になります。
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社会保険給付金サポートを利用して退職する。
社会保険給付金は、退職後の生活をサポートするための金銭的支援です。主な種類として、失業保険、傷病手当金、育児休業給付金などがあります。
退職後、収入が途絶えることは大きな不安要素です。
しかし、社会保険給付金を利用することで、一定期間の生活費を確保できます。
これにより、次の職探しや療養に集中でき、精神的な負担も軽減されます。
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休職するなら退職した方がいい場合とは?
休職が適切な選択でない場合もあります。そのような場合には、退職を検討することも一つの選択肢です。
職場環境が改善されないケース
休職の原因となった職場環境が改善されない場合、退職を考えることが賢明です。職場のストレスや問題が解決されないまま復職しても、再び休職が必要になる可能性があります。
例えば、上司や同僚との人間関係が原因であった場合、その状況が変わらない限り、精神的な負担が続くことになります。このような場合には、新しい職場を探すことが一つの解決策となります。
健康への影響が大きいケース
健康への影響が大きい場合、退職を検討することが必要です。長期間の休職が必要な場合や、復職が難しい病状の場合、無理に復職を試みることは逆効果です。
医師の診断を受け、自分の健康状態を正確に把握した上で、最適な選択をすることが重要です。健康が最優先であり、無理をして働くことは避けましょう。
新しいキャリアのチャンスがあるケース
休職期間中に新しいキャリアのチャンスが見つかる場合、退職を考えることも一つの選択肢です。新しいスキルや資格を取得し、自分に合った仕事に転職することができるかもしれません。
例えば、休職期間中に新しい分野の勉強を始め、興味を持つ仕事に挑戦することができます。このような場合には、自分のキャリアを見直し、前向きに新しい道を進むことが重要です。
休職と退職の違いとそれぞれの影響
休職と退職には大きな違いがあります。それぞれの影響を理解することで、適切な判断をすることができます。
休職の影響
休職の影響としては、まず収入の減少が挙げられます。休職期間中は給与が支給されない場合が多く、経済的な負担が増えることがあります。
また、休職期間が長引くと、職場復帰が難しくなることがあります。職場の環境や業務内容が変わる可能性があり、再適応が必要です。しかし、休職は健康の回復や自己啓発の機会として活用することもできます。
退職の影響
退職の影響としては、まず経済的な不安があります。退職後は収入が途絶えるため、次の仕事を見つけるまでの生活費を計画することが重要です。
また、再就職が難しい場合もあります。特に長期間の休職後の退職は、再就職の際に不利になることがあります。しかし、新しいキャリアのチャンスを見つけることで、前向きに再出発することも可能です。
復職の困難さとサポート
復職の困難さを感じる場合には、適切なサポートを受けることが重要です。カウンセリングやサポートグループ、人事部門との話し合いを通じて、復職への不安を解消することができます。
また、復職プランを作成し、具体的な目標やスケジュールを設定することで、スムーズな復職が可能になります。必要に応じて、労働組合や弁護士のサポートを受けることも検討しましょう。
休職したら終わりにならないための事前準備と計画
休職が終わりにならないようにするためには、事前準備と計画が重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
医師の診断書を取得する
休職を申請する際には、医師の診断書が必要です。診断書を取得することで、休職の正当な理由を証明することができます。
また、診断書には具体的な休職期間や治療内容が記載されているため、企業との話し合いにおいても有効です。医師と相談しながら、適切な診断書を取得しましょう。
休職中の生活費を計画する
休職期間中の生活費を計画することは重要です。収入が減少するため、事前に生活費を見直し、無駄を省くことが必要です。
また、休職中に利用できる社会保障制度や助成金についても調べておくと良いでしょう。これにより、経済的な負担を軽減することができます。
復職プランを事前に策定する
復職プランを事前に策定することで、復職への不安を軽減することができます。具体的な目標やスケジュールを設定し、自分のペースで復職を進めることが大切です。
復職プランには、復職後の業務内容や職場環境の調整、必要なサポートを含めると良いでしょう。また、上司や同僚と相談しながら計画を進めることで、スムーズな復職が可能になります。
実際の事例で見る、休職から復職への道
実際の事例を通して、休職から復職への道を見てみましょう。これにより、自分に合った方法を見つける参考になります。
成功事例1:メンタルヘルスからの復職
メンタルヘルスの問題で休職したAさんは、カウンセリングやサポートグループに参加することで、心の負担を軽減しました。また、医師の指導のもとで治療を続け、復職プランを作成しました。
復職後は、職場環境の調整や業務内容の見直しが行われ、スムーズに職場に戻ることができました。Aさんは、新しいスキルを習得し、キャリアアップも果たしました。
成功事例2:身体的な病気からの復職
身体的な病気で休職したBさんは、医師の診断書を取得し、適切な治療を受けました。休職期間中は、生活費の計画を立て、無理のない範囲でリハビリを続けました。
復職プランを策定し、復職後の業務内容や職場環境の調整を行いました。Bさんは、サポートグループにも参加し、同じような経験を持つ人々と情報を共有しました。
これにより、復職への不安を軽減し、順調に職場に戻ることができました。
成功事例3:家庭の事情からの復職
家庭の事情で休職したCさんは、労働組合や人事部門と相談しながら、適切な休職期間を設定しました。休職中は、家庭の問題を解決するために必要な手続きを進めました。
また、復職プランを作成し、具体的な目標やスケジュールを設定しました。復職後は、職場の理解を得ながら、無理のない範囲で業務を進めました。
Cさんは、家族のサポートも受けながら、順調に職場に復帰することができました。
まとめ: 休職したら終わり?「退職しろ」と言われる不安を乗り越える方法
休職は終わりではなく、新たなスタートの機会です。休職に対する不安を解消し、正しい判断をするためには、事前準備と計画が重要です。法律相談や労働組合の支援を受けることで、自分の権利を守りながら休職を進めることができます。
また、カウンセリングやサポートグループに参加することで、心の負担を軽減し、前向きに復職を目指すことができます。復職プランを作成し、具体的な目標やスケジュールを設定することで、スムーズな復職が可能になります。
この記事を通して、休職に対する不安を解消し、自分にとって最適な選択をするための参考にしてください。休職は終わりではなく、新たなスタートの一歩です。