この記事は、元ハローワーク職員の私が監修しています!
皆さんにより良い情報をお届けいたします。
- 再就職手当をもらいたいけど受給しないべきか悩んでいる人
- 自分が再就職手当を受給できるのかわからない人
このようにお悩みではありませんか?
再就職手当は、失業手当に値する金額を一括で受け取れます。まとまったお金を受け取れる一方で、一度申請をすると再就職手当を3年間申請できなくなるデメリットがあります。(※失業保険は再就職先の入社日の前日まで受け取ることができます。)
家計状況によっては再就職手当を受給したほうがいいものの、自分が本当に受給するべきなのか分からない方もいるでしょう。
そこで本記事では、再就職手当を受給するデメリットやもらう条件、金額の計算方法などを紹介します。
記事の後半では再就職手当でよくある質問をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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再就職手当をもらわない方がいい?もらわないメリットとデメリット
結論から述べると、再就職手当はもらったほうが経済的に安定します。しかし、人によってはもらわないほうが次の離職のときにメリットがあります。
ここでは再就職手当をもらうべきか迷っている方に向けて、以下の2つを詳しく見ていきましょう。
再就職手当はもらわないべきか
- 再就職手当をもらわないデメリット
- 再就職手当をもらわないメリット
それぞれの項目を詳しく紹介します。
再就職手当をもらわないデメリット
再就職手当をもらわないデメリットは、退職してから再就職までの収入源を確保できないことです。そのため、給料が振り込まれるまで貯金から生活費を賄うことになります。
貯金額によっては経済的に不安定となり、精神的なプレッシャーを感じるでしょう。また、再就職手当ではなく失業手当を受け取るにしても、支給されるまでに2ヵ月前後(自己都合退職の場合)を要するため、どちらにしても経済的に不安定な時期が生じます。
再就職手当をもらわないメリット
再就職手当をもらわないメリットは、再就職手当を受け取るための被保険者期間は基本手当を受け取った時点でリセットされます。再就職手当をもらうと、被保険者期間は基本手当を受け取った時点でリセットされて3年間は申請ができません。
再就職手当を受け取らなかった場合は、仮に再就職先をすぐに辞めても収入源の確保や再就職手当の申請ができます。
そもそも再就職手当とは?
そもそも、再就職手当について知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、再就職手当を以下の3つの項目に分けて紹介します。
再就職手当とは?
- 再就職手当とは再就職を支援する手当のこと
- 再就職手当と失業手当との違い
- 再就職手当の計算方法
それぞれの項目を詳しく紹介します。
再就職手当とは再就職を支援する手当のこと
再就職手当とは、失業手当の受給資格を満たしている人が早期に安定した職業に就いたり、開業したりする場合にもらえる手当のことです。1日でも早く就職することを目的としています。
再就職手当の受給には、1年以上の雇用が見込まれる場所での就職が見込まれ、退職した会社で雇用保険へ加入していた必要があります。
再就職手当と失業手当との違い
再就職手当と失業手当は、目的が異なります。再就職手当は再就職を支援するものに対して、失業手当は失業期間の生活支援を目的としたものです。
また、再就職手当は1年間以上の雇用が見込まれる就職先が決まった場合に支給されますが、失業手当は失業中に支給されます。
このように、再就職手当と失業保険は目的に大きな違いがあります。失業保険については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
再就職手当の計算方法
再就職手当の計算方法は、以下の通りです。
再就職手当の計算方法
- 「基本手当日額×支給残日数×支給率」
基本手当日額は、雇用保険受給資格者証の「基本手当日額」に記載されています。
支給残日数は、再就職の前日までの期間です。支給率は、基本手当の所定給付日数残が3分の1以上であれば60%、3分の2以上は70%になります。
例えば、失業保険を90日もらえる人の場合は失業保険を1ヶ月(30日)受け取ってから再就職したら、残りの支給日数は60日で3分の2以上なので、70%の支給率となります。
再就職手当を受給するための条件
ここでは、再就職手当を受給するための条件を紹介します。具体的な条件は以下の7つです。
再就職手当を受給するための条件
- 7日間の待期期間を終了させること(※給付制限がない場合)
- 就職日の前日までに失業手当の支給日数が3分の1以上あること
- 離職した企業・関連企業以外に就職すること
- 1年以上の雇用が確実であること
- 雇用保険の被保険者になること
- 過去3年以内に再就職手当を受け取っていないこと
- 失業保険の申請日(受給資格決定日)までに再就職先の内定をもらっていないこと
それぞれの条件を詳しく紹介します。
7日間の待機期間を終了させること
1つ目は、7日間の待機期間を終了させることです。待期期間中にアルバイト・パートをした場合は、再就職手当の受給対象外となります。
しかし、給付制限がある場合は、待期満了後1か月については、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介により職業についたものであること。
待期期間中には、内定をもらう事は可能です。しかし入社日を待機期間中にする事はできませんので、待機期間が終了した翌日を入社日にすれば最短で再就職手当が受け取れます。
就職日の前日までに失業手当の支給日数が3分の1以上あること
2つ目は、就職日の前日までに失業手当の支給日数が3分の1以上必要です。3分の1を下回っている場合は、受給対象外となります。
雇用保険受給者資格証に給付日数や残日数が記載されているのでしっかりと残りの給付日数を確認しながら再就職活動を行いましょう!
離職した企業・関連企業以外に就職すること
3つ目は、離職した企業・関連企業以外に就職することです。再就職手当の受給対象の1つは、退職した会社とまったく関係のない企業への転職、グループ企業ではないことです。
前職の知り合いからの紹介や、退職した会社に出戻りした場合、再就職手当を受け取ることはできません。
関連企業とは、どのようなものか?
前職との繋がりがないことを証明する書類(再就職手当証明書など)管轄のハローワークによって書類名は異なりますが、下記の内容を確認する書類です。
・50%をこえる資本金が出資されて(して)いるか?
・年間生産額または売上高のおおむね50%以上取引しているか?
・従業員のうちおおむね30%以上、人的交流がされているか?
・離職前事業所の施設・設備等を譲り受けたことがあるか?
全てに「いいえ」という回答が必要です!
1年以上の雇用が確実であること
4つ目は、1年以上の雇用が確実であることです。再就職手当を受け取るためには、1年以上の雇用が見込まれている必要があります。
派遣スタッフや日雇いの場合は雇用期間が1年以下であるため、支給対象外です。契約更新の可能性がある場合は、1年以上の雇用が見込まれているとされて再就職手当の対象となります。
あくまでも見込みなので、辞めるつもりはないという前提条件が必要です。
しかし、再就職手当をもらった後に辞めてしまった場合でも手当を返さないといけないというのはないため安心してください!
雇用保険の被保険者になること
5つ目は、雇用保険の被保険者になることです。退職する前の企業で雇用保険に加入していない場合、再就職手当の受給はできません。
雇用保険への加入条件は、雇用契約が31日以上、所定労働時間が週20時間以上、学生ではないことが挙げられます。
上記の条件を満たす場合は、雇用保険への加入義務があります!
過去3年以内に再就職手当を受け取っていないこと
6つ目は、過去3年以内に再就職手当を受け取っていないことです。過去3年以内に再就職手当を受け取った場合は、雇用期間がリセットされて受給対象外となります。
失業保険の申請日(受給資格決定日)までに再就職先の内定をもらっていないこと
7つ目は、再就職支援手当が確定するまで会社の内定をもらっていないことです。受給資格が決定する前に再就職での内定が決まっていると、再就職手当を受け取ることはできません。
求職活動を行うなら、失業保険の申請が完了してからするようにしてください!
せっかくもらえる再就職手当がもらえないとなるととてももったいないです。
再就職手当を申請する方法
ここでは、再就職手当を申請する方法を以下の2つに分けて紹介します。
再就職手当を申請する方法
- 再就職手当の申請方法
- 再就職手当を受け取るまでの流れ
再就職手当の申請を考えている方は、必見の内容です。
再就職手当の申請方法
再就職手当の申請方法に必要な書類は、以下の通りです。
再就職手当の申請方法
- 採用証明書
- 再就職手当支給申請書
- 雇用保険受給資格者証
- 前職とのつながりがないことを証明する書類(関連事業主に関する証明書など)
基本的に書類は、再就職先とハローワークにて入手できます。
再就職手当を受け取るまでの流れ
再就職手当を受け取るまでの流れは、以下の通りです。
再就職手当を受け取るまでの流れ
- 採用証明書をハローワークに提出(間に合わない場合は再就職手当支援申請書に同封しても可)
- ハローワークから再就職手当支給申請書等(関連事業主に関する証明書など)を受け取る
- 再就職手当支援申請書等を再就職先に提出
- 再就職手当支給申請書等と雇用保険受給資格者証をハローワークに提出
なお、再就職手当の申請期限は再就職の日から原則1ヵ月以内となっていますが、2年以内であれば遡って申請可能です。
入社日が早い場合は、入社日の前日に認定日に必要な書類一式を持っていき、再就職したことをハローワークへ伝えに行きましょう!
そのタイミングで、再就職手当に必要な書類一式をハローワークでもらう事も可能です!
また、入社日以降はバタバタしてハローワークに書類提出はいけないと思いますので、郵送で申請させてほしいことを伝えると、再就職手当の申請が楽になります!
再就職手当を受け取る上でよくある質問
ここでは、再就職手当を受け取る上でよくある質問を4つ紹介します。
再就職手当を受け取る上でよくある質問
- 再就職手当の審査が厳しいって本当?
- 自分で仕事を見つけたときに再就職手当はもらえる?
- 再就職手当は100万もらえる?
- 再就職手当の審査落ちする理由は?
- 再就職手当を満額もらう方法は?
それぞれの質問に詳しく回答するため、ぜひ最後までご覧ください。
まとめ
再就職手当は失業保険に値する金額を一括で受け取れる一方で、雇用保険がリセットされて3年間は受給ができません。
再就職までの期間によっては、貯金から生活費を賄ったほうがよい可能性もあります。再就職までのスケジュールや貯金額を踏まえて、再就職手当の受け取りを考えるのがおすすめです。
求職や転職にお困りの方は「ゼロワンキャリア」に相談するのがおすすめです。
こんなお悩みありませんか?
- 退職後に再就職先が見つかるか不安
- 自分にはどんな仕事があっているかわからない
- 人生全体のキャリアプランを誰かに相談したい
「ゼロワンキャリア」では、数多くの転職実績を持つプロが一人ひとりに最適な求人選定や面接指導などキャリア形成をトータルサポートしています。
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