
この記事は、元ハローワーク職員の私が監修しています!
皆さんにより良い情報をお届けいたします。
- 失業保険を申請したけどどんな流れで振り込まれるのかな?
- 失業保険を申請したけれども、振込までどのぐらいかかるかわからない
このようにお悩みではありませんか?
失業保険とは失業後にもらえる給付金のことですが、申請してすぐにもらえるものではありません。退職方法によっても異なりますが、最短でも1ヵ月から2ヵ月の期間を要します。
しかし、中には貯金の問題で早く失業保険の振込の目安だけでも知りたい方もいるでしょう。

そこで、この記事では失業保険の振込までにかかる期間や、受け取るまでの流れなどを解説します。
失業保険の振込を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
また、今すぐ退職後の手当について詳しく知りたい方は、「転職×退職のサポート窓口」に相談するのがおすすめです。
こんなお悩みありませんか?
- 転職・退職後に経済的な不安がある
- 失業保険がもらえるか不安
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上記のお悩みがある方は、「転職×退職のサポート窓口」を活用しましょう!
失業保険の振込は多くの場合認定日から2~3日後
失業保険の振込は、多くの場合、失業認定日から2~3営業日以内に行われます。雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり(厚生労働省) では、失業認定日から1週間以内と記載されていますが、実際の事務処理はより迅速に行われることが多い傾向です。
ハローワークでの振込手続き完了後、金融機関での処理時間を考慮しても、2~3営業日程度で受給者の口座に振り込まれるのが一般的です。
例えば、月曜日に認定を受けた場合、早ければ水曜日や木曜日には入金を確認できる可能性が高いでしょう。
また、失業保険の初回支給日や振込スケジュールについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。
失業保険の振込がされる時間帯は午前中から夕方
失業認定日から失業保険の振込がされる時間は、午前中から夕方です。そして夕方に振込された場合、口座に反映されるのは翌営業日の9時〜15時頃になります。
ただし、午前中に振込がされれば、同じ日の夕方には反映されるでしょう。また、使用している金融機関によってはすぐに反映される可能性もあります。振込口座に指定した、金融機関の取引時間をホームページで確認するのが確実です。
退職から失業保険が振り込まれるまでの期間は最短で1ヵ月~2ヵ月
退職から失業保険が振り込まれるまでの期間は、最短で1ヵ月〜2ヵ月です。退職方法によって大きく異なり、具体的には以下のように分けられます。
- 会社都合退職は最短で約1ヵ月
- 自己都合退職の振込日は最短でも2ヵ月以上
ここでは、それぞれの内容を詳しく解説します。
会社都合退職は最短で約1ヵ月
会社都合退職は、最短で約2ヵ月で振り込まれます。会社都合退職とは、以下のような理由で退職したものが該当します。
会社都合退職に当てはまる退職理由
- 会社の倒産
- 経営問題によるリストラ
- 会社による不当な給与カット・未払
- いじめやパワハラなどの問題
- 勤務地が遠方で通勤ができなくなった
当然、会社の経営によって辞めざる負えないものは会社都合退職となります。また、いじめやパワハラ、転勤などで通勤が不可能な場合も会社都合退職です。会社都合退職は、自己都合退職よりも早く失業保険を受け取れるのがメリットです。
また、仮に自己都合退職となっていても、会社都合退職となる証拠があれば変更できる可能性があります。しかし、会社都合退職は転職のときに不利になる可能性もあります。それらを踏まえて、会社都合退職にするかしっかりと考える必要があります。
なお、失業保険を会社都合退職でもらう際の流れやデメリット、受給金額の目安などを詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
自己都合退職の振込日は最短でも2ヵ月以上
自己都合退職は、最短約2ヵ月で振り込まれます。自己都合退職とは、以下のような理由で退職したものが該当します。
自己都合退職に当てはまる退職理由
- 結婚や妊娠などのライフイベント
- 家族の介護や自身の怪我
- キャリアアップのための転職
- 解雇処分
自己都合退職は、個人的な都合で退職するものが該当します。また、問題を起こして懲戒処分となったものも、自己都合退職として扱われます。
自己都合退職は、失業保険の振込が2ヵ月と会社都合退職よりも長くなるものの、転職のときに理由を追求されずに済む可能性が高いです。メリットとデメリットを踏まえたうえで、退職方法を考えるといいでしょう。
また、自己都合退職の場合でも、失業保険をできるだけ早くもらいたい方は、以下の記事をご参照ください。
今すぐ退職後の手当について詳しく知りたい方は、「転職×退職のサポート窓口」に相談するのがおすすめです。
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職業訓練を受ける場合の振込日は毎月15日~20日が目安
職業訓練を受ける場合の振込日は、毎月15日〜20日が目安です。職業訓練では、出席状況によって振り込まれる金額が異なります。算出方法は、基本手当日額+受講手当500円×出席日数分+交通費です。基本手当は、土日祝日や訓練休みの日も支給対象となっています。
なお、職業訓練とは、給付を受けながら資格を取得できる公的な制度です。転職に関わるスキルがない方や、実践的なスキルを身に付けたい方は、ぜひ活用していきましょう。
退職から失業保険を受け取るまでの流れ【6STEP】
ここでは、退職から失業保険を受け取るまでの流れを解説します。
具体的な流れは以下の5つです。
退職から失業保険を受け取るまでの流れ
- 職場から離職票を受け取る
- 受給資格をもらう
- 雇用保険受給者初回説明会に参加する
- 求職活動をする
- 失業認定をうけて失業手当が振り込まれる
それぞれの流れを詳しく解説しています。これから失業保険を受け取る方は、必見の内容です。
①職場から離職票を受け取る
まずは、職場から離職票を受け取ります。離職票は失業手当を受給するときに必ず必要となるものです。本来はハローワークが発行する書類ですが、会社側がハローワークに申請をして、そこから会社が退職者に送付する流れになります。また、基本的には退職した会社から郵送で届きますが、企業によって異なります。退職前に受取方法と送付される時期を確認しておきましょう。基本的には、2週間程度で手元に届くはずです。
なお、もしも離職票をなくした場合は、退職者本人がハローワークに直接申請すれば再発行してもらえます。ハローワークにて再交付申請書、身分証明書、雇用保険被保険者証などを用意して、再発行手続きをしてください。
②ハローワークで手続きをする
失業保険の申請はハローワークで行いますが、お住いの地域を管轄しているハローワークに行かなければいけません。
手続きを行う際は、円滑に申請するためにも以下の書類を用意しておきましょう。
- 離職票-1、2
- イナンバーカード(または個人番号確認書類と身元確認書類)
- 写真2枚
- 本人名義の預金通帳など
なお、受給資格の決定は、ハローワークが提出した書類を精査し、失業保険の受給資格の有無を判断します。
また、ハローワークでの失業保険の手続きの流れや受給要件などを詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。
③雇用保険受給者初回説明会に参加する
次に雇用保険受給者初回説明会に参加して、雇用保険受給資格者証と失業認定申告書を受け取ってください。雇用保険受給資格者証とは、雇用保険の受給資格を証明するものです。
そして失業認定申告書とは、失業保険の給付を受けるのに必要な書類です。どちらも失業保険を受けるのに必要であるため、紛失しないように注意してください。
④求職活動をする
失業保険を受けるには、求職活動の実績が必要です。原則2回以上の求職活動がなければ、再就職の意思がないとされて失業認定がされません。
求職活動の実績となるのは、転職サイトからの求人応募、ハローワークでの職業相談、セミナーへの参加などが挙げられます。
2回目以降は4週間に1回で認定が行われるため、就職活動を行っておきましょう。
⑤失業認定を受ける
失業認定を受けるためは、以下の手続きが必要です。
- 指定された認定日に、管轄のハローワークに出向く
- 失業認定申告書と雇用保険受給資格者証を提出する
- ハローワーク職員と面談し、就労の有無や求職活動の実績などを確認する
また、失業保険を受け取るためには、受給者が現在失業中であり、積極的に仕事を探していることが条件です。
失業認定を受けると、失業保険の支給が正式に決定し、給付金の振込が実行されます。
⑥失業保険の振込
失業認定の結果、失業状態にあると認められれば、認定日から2〜3営業日以内に指定の口座に給付金が振り込まれます。失業認定日以降、ハローワークが失業の事実を確認し、振込に必要な事務処理を行うため、一定の時間を要します。
例えば月曜日に認定を受けた場合、早ければ水曜日か木曜日には口座への着金が確認できる見込みです。
なお、自己都合での退職の場合でも、失業保険をなるべく早くもらいたいと考えている方は、以下の記事をご参照ください。
失業保険が振り込まれない2つの原因
失業認定日から1週間経過しても振り込まれない場合、以下の2つの原因が考えられます。
- 指定した銀行口座が誤っている
- 失業認定が不認定になっている
それぞれの原因が当てはまっていないか、確認しながら見ていきましょう。
指定した銀行口座が誤っている
失業認定日から1週間以上経過しても振り込まれない場合は、銀行口座のミスが考えられます。記載した口座番号に間違いがあったり、支店番号に間違いがあったりすると、自身の口座に振り込まれません。
自分の口座番号を確認したうえで、管轄のハローワークに問い合わせましょう。
失業認定が不認定になっている
失業認定日から1週間以上経っても振り込まれない場合は、そもそも失業認定が不認定になっている可能性があります。失業保険を受けるには、ハローワークで失業認定を受ける必要があります。失業認定は7日間の待機期間後に1回目の認定日となり、2回目以降は4週間に1回です。そして失業認定日には、ハローワークに足を運び、期間中に行った求職活動を失業認定申告書に記入して提出します。
しかし、求職活動をしなかったり、認定日にハローワークに行かなかったりすれば、失業認定は不認定となります。不認定扱いになると、失業保険の支給は先延ばしされるため注意してください。転職セミナーへの参加や、転職サイトからの求人応募など求職活動を行い、認定日にはハローワークに足を運ぶようにしましょう。
失業保険の振込日を確認する2つの方法
失業保険の振込日を確認したい場合は、以下2つの方法で確認します。
- ハローワークでの確認
- オンラインでの確認
それぞれの方法の詳細を見ていきましょう。
ハローワークでの確認
失業保険の振込予定日を確実に知る方法は、管轄のハローワークに直接問い合わせることです。
具体的には以下のような方法で確認できます。
- 定期的な訪問:失業認定日にハローワークに出向いた際、窓口での確認
- 電話での問い合わせ:ハローワークに電話をかけ確認
ただし、電話が混み合っている場合は、つながるまでに時間がかかる場合もあるので注意が必要です。
訪問か電話かは、状況に応じて使い分けましょう。
オンラインでの確認
マイナポータルを利用すると、失業保険の振込日をオンラインでも確認できます。ハローワークに出向くことなく、いつでも確認できるのがメリットです。
自身の失業保険の情報を確認する手順は以下のとおりです。
- マイナンバーカードを用いてマイナポータルにログインする
- 「自己情報表示」機能を選択する
- 分野で「社会保障(雇用・労働)」、分野詳細で「雇用」を選択する
- 基本手当日額、所定給付日数、残日数、受給額などを確認できる
参考:マイナポータルであなたの雇用保険の加入記録などを確認することができます!(厚生労働省)
失業保険の初回支給額が少ないのはなぜですか?
失業保険が振り込まれるまでの期間は、失業認定日から1週間後以内です。しかし実際には、認定日の2日〜3日後には振り込まれるケースが多いようです。
また、自己都合退職なのか会社都合退職なのかによって振込期間は大きく変わるため、まずは退職方法を確認しておきましょう。
なお、中にはこれから仕事を辞める予定であるものの、失業保険を受けられるか不安という方もいるでしょう。
また、今すぐ退職後の手当について詳しく知りたい方は、「転職×退職のサポート窓口」に相談するのがおすすめです。
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